俺のおすすめ本紹介「損する結婚 儲かる離婚」

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「損する結婚 儲かる離婚」

俺は、人生の必読本なんじゃないかなと思います。

 

大まかに言うと、結婚を金融債権という視点で捉えた内容です。

夫婦が離婚した際にどちらかが負債を負い、片方が利益を得る仕組みを前提に、財産の動きとそれに付随した人間の心理や行動、手続きについて書かれています。

 

離婚した際に、発生する金銭の動きとしては主に以下の4点です。

・慰謝料(浮気など一方的な原因がある場合のみ発生)

・財産分与(結婚してから夫婦で築いた財産を分割すること)

・婚姻費用(調停開始から離婚成立の間、一部の例外を除いて離婚理由に関係なく収入の高い方が配偶者+子供に対して払う費用。相場は条件によるが、月10万~15万程度が最も多い。期間は数か月程度が多い。)

・養育費(収入の高いほうが払う。人数や収入額にもよるが相場は月3万~5万。期間は子供が成人するまで。)

 

一般の方が注目すべきは婚姻費用で、

離婚調停が長引くほど受給する額が大きくなるので、需給側が相手に何かしらいちゃもんをつけることで調停が数か月長引くこともあって、これを繰り返すことで、数年払い続けた事例が実際にあるようです。

調停や裁判は、長期化すればするほど時間、お金、労力などエネルギーが消費するとのことなので、かなり負担になるみたいです。

弁護士を通して行われ、かつては愛し合った2人が別れる時は第三者を通してお互いの粗を出し合って、少しでも有利に自分の生活を豊かにするために元配偶者に負担をかけまくる形で進んでいく流れです。

たとえですが、男が収入のない妻の不倫などの不貞行為により離婚することになって慰謝料数百万もらえることになっても、財産分与、婚姻費用、養育費で大損して妻が儲かる形になることがある。(夫婦逆の場合もあります。)

稼ぎの差があればあるほど、一方の失うものが大きく、もう一方の得るものが大きくなってしまう構造ですね。

同等の稼ぎであれば、激しく揉めることはないのかもしれません。

これが結婚の仕組みです。

 

他にも、実際の泥沼離婚エピソードや芸能人の離婚調停内容の推測などのコンテンツがあって、なかなか面白いです。

 

本書を読めば配偶者との関係にも一線引いて足を落としたり少しでも余計な負債を抱える恐れが少なくなり自己防衛に繋がると思いました。

同時に、配偶者を利害得失で見るとは頼れるのは結局自分だけ?といった考えにもなり、なんともいえない気分になりました笑

結婚に踏み切れなくなるかもしれません笑

現実を突きつけられますが、結婚に対する価値観が良くも悪くも変わる一冊なので、そういった意味では面白い本なのではないでしょうか。

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